日高峠の大きな手
157 名前: 名無しか・・・何もかも皆懐かしい 投稿日: 02/09/02 21:53
山の神様(祠みたいなもの)に毎日お供えをして山の中へ狩りに行く若い猟師。
ある日、お供えをしようとしたら鹿が現れ、お供え物を放り出してすぐに追いかける。
ところが、鹿は見失ってしまい、猟師も深い山の中で迷子になる。
山の中を彷徨っているうち、日も暮れかけて山の中にぽつんと佇む一軒家に一晩の宿をお願いする。
その一軒家にはお婆さんが一人だけ。
お婆さんが囲炉裏に薪をくべようとして例のセリフ
「一焚きくべれば手は2ばーい ( 倍 )」
薪をくべるごとにずんずん大きくなるお婆さん手を見て恐ろしくなり、猟師は慌てて逃げ出す。
なんとか別の家を見つけ出し、そこに逃げ込む。その家には若い女の人が一人だけ。
女の人、囲炉裏に薪をくべようとする。
さっきと同じシチュエーションに猟師はいやなものを感じ、
「お前さん、薪をくべると手が大きくなる婆さんを知っとるかね・・・」
女の人の顔が妖しい表情になり、
「えぇ、よぉ〜う知っとるよお〜。婆さんの手ぇと、わたしの手ぇと、どっちが大きいかね〜〜〜!!!!!」
猟師は再び逃げ出すも、女の人の巨大化した手に捕まえられてしまう
―――――
ふと気付くと、猟師はもとの祠の前に倒れていた。祠の前には、お供え物が放り出されている。
そこで猟師はお供え物を放り出して鹿を追いかけたことに、山の神様が怒ったのだと理解する。
「山の神様、本当にすいませんでした。」
(END)
出典:2ちゃんねる懐かしアニメ板 『「まんが日本昔話」ってどうよ?』スレより転載