海じじい
215 名前:名無しさん@そうだドライブに行こう 投稿日:04/03/21 20:09
漁に出てはいけない(日? 場所?)に伝統などクソ食らえな若者が強引に舟をだしてしまう。
誰もいないが故に、そこではサザエが取り放題。
予想外の大量に若者は大喜び。
夢中になるあまり日が暮れてしまい、若者はある島の浜で夜を明かすことに。
昼間取ったサザエを焼いて食おうかと、焚き火に数個かざしておいたところ・・・
さぁ焼けたかと手に取るも、なぜか中身が無い。
おや?ともう一つ取ってみるが同じ様に無くなっている。
若者は背筋に寒いものが走った。
そして漁師の村の言い伝えを思い出す。
「海で得体の知れないことに出くわした時、舟の綱輪を通して覗いてみよ」と。
若者は焚き火から離れ、舟に駆けつける。
そして先端にある綱輪を通して先程まで自分が座っていた焚き火の辺りを覗く。
するとそこには青白いやせこけた老人が座っていた。
そして鋭い鍵爪でサザエをくり抜いて食べていた。
それは言い伝えと共に語られる妖怪、海に住み人を食ってしまう「海じじい」と悟った。
若者はその場から舟を押して逃げ出す。
しかし後ろから恐ろしい声が「さざえ、もちっとよこせや」・・・
翌日、浜には恐怖のあまり頭が真っ白になった若者が打ち上げられた。
出典:2ちゃんねるオカルト板『★ まんが日本昔話 ★』スレより転載