和尚「なんまいだぶなんまいだーぶなんまいだーぶなんまいだーぶ・・・」





和尚さんは・・そろそろよかろうと、



和尚「ナムトラニャーニャーーートラーーーニャーニャーーー!トォォーー
   ナムトラニャーニャーーートラーーーニャーニャーーー!」





長者「あああああああーーーー!!??」





和尚「ナムトラニャーーーニャーーー!!!!」





長者どんがもう駄目だと諦めかけた時、和尚さんがトラに言われた通りの呪文を唱えると・・

今までピクリとも動かなかったお棺が、静々と降りはじめ・・

やがてゆっくりと地上に、横たわりました・・・!





坊さんたち「!!?」




この様子を見た、他の坊さんたちはすっかり面目を失って・・・

こそこそと逃げるように帰って行きました。




そうして、無事葬式を済ませることが出来た長者どんは・・

約束通り山門も、鐘つき堂も、新しく造り替え・・・



貧しい山寺は、たちまち見違えるような

立派な・・お寺になったそうです。



その上食べる物や着る物も、毎日届けられ・・

色々と世話をしてくれる寺男まで、
つけてくれました。






和尚さんと、再び寺に戻ってきたトラとは・・・

縁側に座ってうつらうつら・・・日がな一日居眠りをして、

幸せに暮らしたということです。









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