心配で・・・灰をかき分けてみると、






火はとうに消えてしまって・・・






冷たい灰の中には・・・火種は、
ひとかけらもありませんでした。















「えらいこっちゃ・・・。」








「どないしよ・・・。」














ガラッ・・・








「えらいこっちゃ・・・。
どないしよー・・・。」










お嫁さんは・・・どこか近所で火種を
貰おうと、外に出てみましたが・・・







隣近所は寝静まっていて・・・

どの家も暗い闇の中にひっそりと
うずくまっていました。








お嫁さんはいい考えも思い付かず、




悲しい思いだけがこみ上げてきて・・




じっとしていられず・・




真夜中の道を歩き出しました。




























続きを読む        前に戻る