ところが・・・



二人とも船主の娘、ヨネが
好きになってしもうた。









勿論ヨネも・・・こんな二人が
好きじゃったが、










二人のところへ同時には嫁に行けん。











それを知った父親の船主が、
こう言うた。。













「ヨネがー・・お前たち二人のうち
どちらかの方へ嫁に行きたいと
言うとるんじゃが・・・・」










「わしはーどちらか稼ぎの多い方に
嫁にやりたいと思うんじゃが・・・・・









・・・・どうじゃ。」









































それから・・・・




あれほど仲の良かった、




二人の漁師は・・・










まるで・・・敵同士のようになった・・・。








そうして二人は・・・





魚の獲り合いを始めた・・・。







それは・・・





ある・・・波の静かな日の
ことじゃった・・・。






































「・・・おっ!きたぞっ!」










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