(・・・朝。)





(チュン、チュン、チュン・・と、鳥のさえずりが聞こえる中、
お爺さんは囲炉裏端で呆然と座り込んでいる六部に話しかける)





爺さん「六部どんどうじゃよく眠れたか?」



六部「何がよく眠れたかです・・。おら、ゆうべは酷い目に遭いましたぁ。。。」



爺さん「・・・何か、あったのかぁ?」



六部「あったの、じゃないですよ・・・!
   あんたの死んだ婆さんが、爺さんおるかぁ!って、出てきましたよ・・・!」



爺さん「そうかぃ、やっぱり出たかぁ・・・。
    六部どん、誰にも内緒にしてくれよ。
    実は死んだ婆を・・長びつに入れてこの床の下に、埋めたんじゃよ・・・。
    どっちが先に死んでも、床の下に埋めるって・・(泣)・・・約束してたでなぁ・・・。」



六部「えぇー!?ダメですよそんなことしちゃぁ。
   ・・・ちゃんとお墓に入れてお経をあげてあげなくっちゃぁ・・・!」




爺さん「そのぐらいのこたぁ分かっているがの。。
     でも婆さんが・・・いつも、死んでも一緒にいて・・・・
     離れるのが・・嫌だって・・・・・泣いていたもんで・・・。
     それで・・わしもついつい・・・離れ難くてのう・・・うっうっうっ(泣)」



(お爺さんはさめざめと泣く。)



六部「お爺さん・・・・」


爺さん「うっうっうっ・・・・・・・・・。」


六部「・・うん。。」


爺さん「はぁぁ・・・・」










そうして、その日。

爺さんは六部どんや、村の人たちの勧めで・・・
婆さんを無事、お墓に葬ってやることが出来ました。




(お墓に手を合わせる爺さんと六部)



六部・爺さん「なんまいだぶなんまいだぶなんまいだぶ・・・・」













(お爺さんの家に団子屋の婆さんが走ってくる)


団子屋の婆さん「爺さんおるか?団子持ってきたよ。」


爺さん「そうかい?ちょっと待ってくれー。今ー、お茶入れるでぇなぁ・・・。」


(お茶を入れて持ってきた爺さんは、婆さんの持ってきた団子をしげしげと見る。)


爺さん「美味そうじゃなぁー。」


団子屋の婆さん「何なら、毎日持ってきてもいいよ♪」






こうして爺さんは、茶飲み友達もできてすっかり元気になりました。
















一方六部どんは・・・何事もなかったように、また・・・巡礼の旅を続けたということです・・・。













いかがでしたでしょうか?
ご意見、ご感想など掲示板に書き込みしていただければ嬉しいです。



                   TOPに戻る         前に戻る