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翌朝お爺さんと太吉は早うに
山へ出かけた。 |
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「じっちゃんまっとくれよぉー!」
「何だ、もうへばったのか?」 |
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「まだ先は長いぞ、元気出せー。」 |
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ヒュウウウゥゥゥー・・・・ |
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取り木をした桜の木のある |
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岩場に着いてみると・・・ |
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生憎(あいにく)と強い風が
吹き荒れておった・・・。 |
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!!!! |
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太吉はお爺さんが・・・
・・風に吹き飛ばされて落ちて
しまうのではないかと、
はらはらして見守っておった。 |
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ゴオオォォォォーッ!!
するとその時、物凄い風が一度に、 |
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どっと吹き付けてきた・・! |
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「じ、じっちゃんがいねぇー・・っ!」 |
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「あぁー、強い風じゃった・・・。」 |
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「桜の枝は・・・無事じゃったわい。」 |