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「ハハハハハハ・・・!」 |
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「・・天守閣にはこの城の主とも 言われる、妖怪が棲んでいると 恐れられて・・・ 三階より上は誰も登ったことが ないそうじゃ。」 |
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「お主には・・・無理じゃ。。」 |
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「いや、参ります。」 |
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宿直(とのい)の侍たちに してみれば・・・・・ほんの、 遊びでした。 |
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・・・・それがまだ・・・年端も行かぬ 小姓(こしょう)の図書(ずしょ)が、 城の主の棲むと言われる、天守へ 登ると言い出したのです。 |
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ザァァー・・・!! |
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ピシャーッ!!ガラガラガラガラ!! |
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トン・・・ |
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トン・・・ |
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トン・・・ |
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森田図書(もりたずしょ)は・・・ |
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宿直(とのい)の侍たちを 後にすると・・ |
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階段を登りたった一人・・・ |
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暗ぁーい天守閣に、 |
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向かっていきました・・・。 |
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ガ タ タ タ タ ・ ・ ・ ギ ギ ィ ィ ・ ・ ・ |
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ゴロゴロゴロ・・・ピシャーッ!! |
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図書(ずしょ)は・・・ |
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二階の部屋を過ぎると・・・ |
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三階へ向かう階段を、 |
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登り始めました・・・。 |
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ギシ・・・ |
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